シルクオールディーは距離延長をきっかけに目下2連勝中。担当の青野助手は並々ならぬ素質を感じ取る。16日には栗東坂路で4F52.9秒を計時。帰厩後もはつらつとした動きを披露した。「やればもっと時計は出るけどね。またがっていてスッと流れるような動きをする。躍動感がないので、いいのか悪いのか分からないんだけど、まるで雲の上に乗っているみたい」。ゾクゾクする走りに高まる気持ちは当然のことだろう。
一方で、きっちりと上昇度も得ている。「500キロくらいあってもおかしくない骨格をしているが、そこに筋肉が追いついてきた。腹袋が出て、背中にも厚みが出てきましたね。体は今までにない感じにきている」。緩めすぎず、攻めすぎずの絶妙なさじ加減で短期間ながら確実な
パワーアップを施してきた。一線級がそろうタフな流れは望むところ。夏の北海道で開花した上がり馬が、秋の飛躍を狙う。
提供:デイリースポーツ