いまの充実ぶりを感じさせるには、十分過ぎる追い切りだった。
重賞連続2着の{horse=2004104959:ジェイケイセラヴィ}は美浦坂路で最終追い。坂本師を背に、{horse=2003105383:ジェイケイボストン}(7歳1600万下)を2馬身追いかける形でスタートした。持ち前のスピードでグングン加速。残り1Fで並ぶ間もなくパートナーをかわし去ると、馬なりのままフィニッシュ。4F51.0-37.8-12.7秒で、2馬身先着した。
「前に目標を置いての追い切り。やればいくらでも走るし、抜こうという気持ちが強い馬だからすぐにトップギアに入っちゃうんだ。それが走る馬の条件なんじゃないかな」。自ら感触を確かめた指揮官は、好ジャッジを下す。
2度の骨折を乗り越え、充実期を迎えた6歳秋。「これまでは調教も恐る恐るだったけど、今は手加減せずに乗れる。(休み明けの)ここ3回は、このレース(スプリンターズS)を意識してやってきたんだ。まだまだ良くなる馬だよ」と期待を込めた。
デビュー以来、19戦して11連対。その中身はダートあり、芝のパンパン馬場ありと、バラエティーに富む。「どんな馬場でも対応できる。天性のスプリンター、人間でいう“天才”なんじゃないかな」。GIの初舞台も怖くない。その能力を発揮するときがきた。
提供:デイリースポーツ