執念と熱い思いが通じた。{horse=2006190003:アーヴェイ}は当初の予定通り、カステリャーノが騎乗することが可能になった。
カステリャーノは5日(日本時間6日)、チャーチルダウンズ(米国)で行われたBCマラソンで他馬の走行を妨害し、ケンタッキー・ホースレーシングコミッションから6日間の騎乗停止処分を科せられた。そのため、エリザベス女王杯への騎乗が微妙な状況になっていたが、騎乗OKの判断が下された。
制裁に対して異議申し立てを行い、却下されたが、次の手段として、フランクリン・カウンティー・サーキットコート(裁判所)に対し、処分の不服申し立てを行った。結果、これが認められ、ニューヨーク州とケンタッキー州の裁決員が話し合い、ニューヨーク州の競走賭事委員会が無制裁処分の証明書を出したという。騎乗停止処分が取り消されたわけではなく、保留となったもの。処分の実効開始が先延ばしされる形となった。
鞍上の意気込みに応えたい。アーヴェイはこの日、京都競馬場の芝でごく軽めの調整。カステリャーノが騎乗して追い切られる予定だったが、金曜にスライドされた。「ジョッキーにトラブルがあったので。牝馬だし、体が重い騎乗者で追い切りはしたくない。馬は毛ヅヤもいいし、覇気があるので満足している」とアトフィールド師は笑顔をのぞかせる。
金曜には待望のカステリャーノを迎えて、追い切りが行われる。騎乗にこだわった仕事人が、どんなパフォーマンスを見せるのか。前走でレッドディザイアを負かしているカナダの刺客が、上昇ムードだ。
提供:デイリースポーツ