「第62回阪神JF・GI」(芝1600m)は12日、阪神11Rに18頭で争われ、中団を追走した1番人気の
レーヴディソールがメンバー最速の上がり33.9秒で差し切り、無傷の3連勝で2歳女王に輝いた。内から伸びた
ホエールキャプチャ(4番人気)が半馬身差の2着で、3着は8番人気の
ライステラス。2番人気の
ダンスファンタジアは折り合いを欠いて9着に沈んだ。
課題のゲートをスムーズに出て、道中は中団を追走。この時点で勝負はついた。福永は「最後方からの競馬はしたくなかった。返し馬から前走より良かったし、ゲートを出てくれるような気がした。流れにも乗れて、直線も余裕があった」と胸を張る。
3連勝に、松田博師も表情を崩す。「伸びだけは自信を持っていた。スタートはもう少し遅れるかなと思っていたので、速過ぎてビックリした。理想の展開だったね」。セールスポイントに挙げた“しまいの切れ"を存分に発揮。「粗削りなところがあって、これだけの強さを見せてくれる馬はなかなかいない」と鞍上も賞賛。伸びる余地を残すだけに、その素質の高さは測り知れない。
来春はチューリップ賞(3月5日・阪神)から桜花賞(4月10日・阪神)のローテが有力だ。08年覇者
ブエナビスタを手がけるトレーナーが「並ぶことを期待している」と飛躍を見込めば、主戦も「どんどん結果を出して、すごいところに連れて行ってもらいたい」と目を輝かせる。
仏語で「飛翔の夢」と名付けられた2歳女王。歴史的な名牝となるべく、大きく羽ばたいていく。
提供:デイリースポーツ