14日夜、欧州を代表する名種牡馬で、昨年5月17日に17歳で死亡したデインヒル(父Danzig)の母ラジアナ Razyana(父His Majesty)が繋養先の米・ケンタッキー州のジャドモントファームで死亡したことが明らかになった。23歳だった。死因は仔馬(Distant Viewの牡馬)を出産した際の合併症によるものと報告されている。仔馬は無事。ラジアナは今年、繁殖を引退する予定だった。
競馬史に残る名種牡馬・Northern Dancerの姪という血統のラジアナは、自身は現役時代に勝ち星をあげることができなかったが、初仔となったデインヒルは、スプリントC(英G1)とコークアンドオラリーS(英G3)の短距離重賞に優勝し、89年の欧州最優秀3歳スプリンターに選出。種牡馬入り後も世界的なリーディングサイヤーとして産駒の多くが活躍していた。競走年齢に達した9頭のラジアナ産駒のうち、3頭の重賞勝馬を含む8頭が、すでにレースを勝ち上がっており、デインヒルの全弟イーグルアイド Eagle Eyed(牡13)はアーリントンクラシック(米G2)に勝ち、種牡馬入りしている。