「第51回きさらぎ賞・GIII」(芝1800m)は6日、京都11Rに12頭で争われ、3番人気の
トーセンラーが中団やや後方から4角で4番手まで押し上げると、直線では父ディープインパクト譲りの決め手を発揮。大逃げを打った8番人気の
リキサンマックスをゴール前で首差で差し切った。勝ちタイムは1分47秒6。
ドリームジャーニーの全弟
オルフェーヴル(2番人気)が3着。1番人気
ウインバリアシオンは4着に敗れた。
強力タッグの連覇だ。デムーロは調教にまたがり、性能の高さを感じ取っていた。「ナイスホースだよ。昨年も
ネオヴァンドームで勝たせてもらっているけど、調教に乗って“ネオよりいい馬だよ”って伝えたんだ」。今年も藤原英厩舎の管理馬での勝利。栄冠に白い歯をのぞかせる。
出世レースを制した意味は大きい。レース前、藤原英師は「昨年とはレベルが違う。今年はメンバーがそろっている」と話していたほど。「展開が読めなかった。前残りもあるケース。勝ったのはすごい。ましてあの脚。素晴らしかった」と称賛した。次走に関しては明言は避けたが、視線の先にあるのはもちろん、GIの舞台だ。父子制覇へ―。“太陽神”がクラシックロードを突き進む。
提供:デイリースポーツ