ヒルノダムールは主戦の藤田を背に栗東CWで追い切りを行った。
トキノヤマトボシ(5歳500万下)とともに馬場に飛び出すと、3馬身追走する形でスタート。僚馬を目標にしなやかな走りでハロン棒を通過していく。4角で馬体を内に並べ、直線の勝負へ。1F標を過ぎ、左ステッキに反応すると、鋭い伸び脚で6F80.4-38.4-12.3秒、1馬身先着を決めた。「やれば時計は出る馬だが、動きは力強いね」。熱視線を送った昆師も納得の表情を浮かべた。
皐月賞2着を始め、クラシック3冠でその力を示してきたが、タイトルには手が届かずにいる。それでも指揮官は、この馬の素質を疑わない。「これまでは遅生まれ(5月20日生まれ)で使いたいところも我慢し、気を使ってきた。それでも戦ってきた馬は超一流馬ばかりだからね。今回もGI馬はいるが、斤量差もある。しっかりと結果を出してほしい」。いよいよエンジンは全開。自慢の決め手で、悲願のゴールを貫く。
有馬記念11着からの巻き返しを期す
オウケンブルースリは、栗東坂路で
ミッキードリーム(4歳オープン)と併せ馬。僚馬に手応えは見劣ったものの、しぶとく食らいついて4F53.8-39.7-12.9秒を計時した。騎乗した東田助手は「(4F)52秒台は出ていると思ったが、馬場が悪かった影響かな。でも動き自体は先週よりも良かった」と合格点を与えた。
提供:デイリースポーツ