長い四肢をリズミカルに回転させ、{horse=2008102652:サダムパテック}が栗東坂路を駆け上がった。手綱を取った岩田の合図でしまいを伸ばし、4F53.7-38.7-12.5秒をマーク。西園師は「馬場は悪かったけど、しまいは12.5秒。いい時計だと思う」と満足げな表情を浮かべた。中間はリフレッシュ放牧を挟み、始動戦に向けて入念な調整が施されてきた。「プラス20キロぐらいで帰ってきたが、3週続けて調教をやっているので、当日はプラス10キロぐらいにできそう」。大本番を見据え、陣営の目算通りに調子を上げてきた。
福永を背に、{horse=2008103206:ウインバリアシオン}は栗東坂路で最終追い。ローレルジャブラニ(3歳500万下)との併せ馬だったが、最後までマイペースを維持。4F55.5-39.8-12.9秒で、0.2秒遅れてのフィニッシュとなった。「相手には遅れたけど、坂路のコンディションが良くなかったし、無理をしない程度にやった。動き自体は良かったと思う」と福永は手応えに満足そう。松永昌師も「先週、51秒台だったからね。もともとそんなに強くやるつもりもなかったから、予定通り」と納得の表情だった。
提供:デイリースポーツ