社台グループ所有の牝馬は6歳春での繁殖入りが原則。これに該当する
リビアーモが、今年のメンバーでラストランを表明している1頭だ。「最後だから、それこそ目一杯の仕上げ。先週も手加減なくビッシリ追った。出来は文句なし!」と、高橋裕師は胸を張る。
2日の1週前追い切りは美浦坂路でゴールまで一杯に追われて、4F50.9秒の好時計。ラスト1Fも11.9秒を叩き出した。火曜朝は坂路を2本ゆったりとしたペースで登坂して最終追いに備えたが、引退させるのが惜しいほど、馬体に張りがあり、活気も十分だ。
出遅れて後方からの競馬を強いられるレースが続くが、今回は悔いを残さないために好位からの競馬をさせる。「もしまた出遅れても出ムチを入れてでも前につけろと皇成(三浦)には言ってある。メンバーを見渡してもかなわない馬はいない」と、トレーナーの鼻息は荒い。母ラトラヴィアータはサクラバクシンオーの全妹。繁殖牝馬としての価値はすでに高いが、初重賞Vで、さらに箔(はく)を付けて“嫁入り”する構えだ。
提供:デイリースポーツ