名種牡馬インザウイングス死す

2004年04月05日 19:58

 アイルランドのキルダンガン・スタッドに繋養されていたダーレー所有の種牡馬インザウイングス In the Wings(牡18、父Sadler's Wells)が3日、蹄葉炎のため死亡(安楽死)したことが明らかになった。同馬は蹄葉炎を発症したことにより、3月から種付を中止していた。

 インザウイングスは父Sadler's Wells、母はローマ賞(伊G1)を勝ったHigh Hawk(その父Shirley Heights)という血統で、日本で種牡馬入りしたハンティングホーク(ホットシークレットなどの父)の全兄。現役時代は、4歳時にブリーダーズCターフ(米G1・芝12f)、コロネーションC(英G1・芝12f)、サンクルー大賞典(仏G1・芝2400m)を勝つなど計11戦7勝。仏古牡馬チャンピオンに輝いている。

 91年に種牡馬入り後も活躍し、代表的な産駒には96年ジャパンC(G1・芝2400m)、97年ドバイワールドC(首G1・ダート2000m)などを制したシングスピール Singspiel、02年リュパン賞(仏G1・芝2100m)などを制したアクトワン Act One、95年愛ダービー(愛G1・芝12f)などを制したウイングドラヴ Winged Loveなどの名前が挙げられる。シングスピールからは03年のドバイワールドC(首G1)を勝ったムーンバラッドが出ており、今年から日本で種牡馬入りと、父系を伸ばしている。日本でもシングスピール産駒のローエングリンが、03年の中山記念(G2)など重賞2勝の活躍。また、今年は8頭の繁殖牝馬がインザウイングスを受胎していることが分かっている。

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