エプソムCを圧勝したダークシャドウ(右)=東京競馬場
「第28回
エプソムC・GIII」(芝1800m)は12日、東京11Rに18頭で争われ、好位を追走した1番人気の
ダークシャドウが、直線であっさり抜け出し、重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分47.3秒。2着は2馬身半差で6番人気の
エーブチェアマン、3着は2番人気の
セイクリッドバレーが入った。
超一流馬相手に好走した大阪杯の走りはダテではなかった。「GIホース相手にいい競馬ができたから、トップクラスの馬だと思っていた。秋にGI戦線をにぎわすためにも、落とせないレースだった」。前走が初コンビだった福永は、その才能にほれ込み、高い意識を持ってこの一戦に臨んだ。
「馬場が良くないのでいいポジションで競馬をしないと勝負にならないと思っていた。これで秋への期待はさらに高まった」。大阪杯で感じた高い評価は確信へと変わった。
“厩舎力”の勝利でもある。堀師は先週の安田記念のワンツーに続く2週連続Vで、重賞勝利は区切りの20勝に。中間、トモに違和感が出たダークの調整をプール調教に切り替えて一度はペースダウン。そこからきっちりと仕上げ直してきた。
「前走後の堀先生の仕上げはお見事だった」と、絶賛したのは飯塚知一オーナー。「あくまでも馬本位ではあるが、毎日王冠(10月9日・東京)から天皇賞(10月30日・東京)に行ければ」と、秋のプランを明かした。この日のVで東京は4戦4勝に。夏の休養でさらに
パワーアップを果たし、得意舞台で一気に頂点を狙う。
提供:デイリースポーツ