アスカトップレディが自身2度目となる重賞にチャレンジする。クラス再編成で降級し、形としては格上挑戦になるが、陣営に気負いは見られない。担当の榎本助手は「とにかく順調ですし、ハンデも手ごろ。これからこういう強いメンバーと戦っていくわけだし、楽しみを持って臨みたい」と目を輝かせた。
重賞挑戦は、昨年4月のフローラS(5着)以来だが「当時とは出来が全然違う」と成長を強調する。特に強化されたのがメンタル面だ。「今でも馬運車が大嫌いなんですが、当時は輸送するとかなり(馬体が)減ってしまって…。フローラSのときは450キロで栗東を出たのに、レース当日は436キロ。当時は馬体減を心配して調整が難しかった」と振り返る。
それが今年3月に復帰後は、460キロ台の馬体を維持し続ける。「今はだいぶ食べてくれるし、馬体減りを気にせずに乗り込めるようになっている。その分、馬体に幅が出て、どっしりとしてきた」。奥手の血統に成長曲線がマッチし、4歳春にして本格化を迎えた。「状態はいいし、距離やコースも合う。どこまでやれるか見てみたい」。勢いに乗って、トップレディへの道を突き進む。
牡馬相手の金鯱賞で6着に敗れたフミノイマージンだが、牝馬限定戦に戻れば話は別。目下絶好調と言えるだけに、巻き返しムードが漂う。中井助手は「前走のダメージもなく、予定通りにきています。ハンデ55キロも想定内。ここを使って放牧に出す予定なので何とか好結果を」と期待の面持ちだ。2走前の福島牝馬Sで重賞初V。2度目のタイトル奪取を目指す。
提供:デイリースポーツ