美浦Wで
ディアアレトゥーサが、上昇を告げる動きを見せた。吉田豊を背に力強いフットワークで、チップを蹴り上げる。鞍上の手綱は絞られたままだったが、5F68秒3-38秒1-13秒4でラストまで勢いが衰えることはなかった。
見届けた畠山吉師は満足げにうなずいた。「先週、併せ馬でやっている(5F66秒9-12秒7)から、きょうはあまりやり過ぎないように。予定通りですよ」。昨秋の福島記念で2着。重賞初制覇目前と思われたが、そこから足踏みが続いた。「食いがいいし、輸送も問題ない。道悪もある程度はこなせるし、距離延長もプラス。55キロは見込まれたが、いい競馬をしてくれると思います」。念願のタイトル獲得へ、条件は整っている。
格上挑戦で重賞初Vを飾る。
アスカトップレディは浜中を背に栗東坂路へ。鞍上が気合をつけると、迫力のある伸び脚で4F50秒5-36秒8-12秒4をマークした。浜中は「オーバーワークにならないように52、53秒を意識したんですが、時計が出ましたね。道悪もこなしていますし、早めに動いてもかわされなかったですから。勢いもあるので」と意欲的だった。