軽快なスピードを披露し先着を決めた。初のスプリント戦となるクリアンサス。スプリントGI2勝のフラワーパークを母に持つ良血馬が、一発ムードを漂わせている。
連日調教にまたがっている国分恭を背に、函館Wで併せ馬。プリサイスファイン(2歳新馬)と道中は馬体を合わせながら進み、直線でわずかに手綱が動く。それでも、スッと1馬身抜け出し、5F69秒2-40秒8-12秒4で駆け抜けた。全体時計は控えめとはいえ、ラストのスピード感は非常に際立つ。
「目いっぱいにはやらずに、余力を残す感じだったんですけどね。自分からハミを取っていた。動きは良かったですよ。調子はいい」と好仕上がりにうなずいたジョッキー。「改めて普段は落ち着いている馬なんだなと感じました。乗りやすいです」と安定した精神面にも好感を抱いている。
これまでの3勝は全て逃げ切り。「今回もハナは譲らないつもり」と型を崩さずに、北の大地でもスピード勝負に持ち込む構えだ。血統的な魅力に加えて、斤量は51キロ。簡単には止まらない。
提供:デイリースポーツ