着順の“振れ幅”が大きくつかみどころのない
マッハヴェロシティだが、裏を返せば穴党は特に目が離せない一頭だ。
エプソムCのあとは、ここを目標に短期放牧へ。リフレッシュに成功したことは、軽快な動きを見せている中間の攻め気配からも明らかだ。
前走は発表こそ「良」でも、前日までの降雨で水分を含んだ馬場状態。「パンパンの良馬場じゃないと駄目な馬。でもそんななか、直線で前が詰まって外へ持ち出すロスがありながら(出走馬18頭の)半分は負かしたわけですから」と阿部助手は振り返る。今週末は待望の良馬場、高速決着が見込めそうなのは何よりだ。
全3勝のうち、夏の新潟で2勝。暑さへの対応力を既に証明しているのは心強い。「中山がいいというイメージはあまりないけど、これまで(2戦だけと)たくさん使っているわけではないからね。ソコソコの位置につけられれば」と武藤師も前を向く。重賞での2度の連対は7、10番人気。大穴メーカーに一発激走のムードが漂っている。
タッチミーノットはここ2走、大阪杯と新潟大賞典がともに小差の6着。「前走は直線に向いて一気に脚を使い過ぎた。大阪杯の感じなら(首差だった)
キャプテントゥーレとはハンデ差もあるし、負かせるかも」と柴崎師。「入厩当初からGIIIは勝てると思っていた馬。自分を納得させる意味でも頑張ってほしいね」と強気だ。
提供:デイリースポーツ