芝コースの併せ馬で余力を残しながらも機敏な動きを見せたコロンバスサークル(左)=函館競馬場
コロンバスサークルが函館芝で、軽快な動きを見せた。角馬場で入念に体をほしてから芝に入り、5F73秒0-41秒9-12秒3をマーク。時計は平凡だが、機敏な動きが状態の良さを物語っていた。ケイコをつけた矢崎助手は「2歳に合わせたから時計は遅いけど、動き自体は良かったね。五稜郭S(3着)のときよりも、函館到着後のカイ食いの戻りが早かったし、追い切り後もちゃんと食べている。状態はいいよ」と好感触。見届けた小島太師も「もうできているからこれで十分だろう。具合は良さそう」と納得していた。
前走後はいったん美浦に戻り七夕賞を予定していたが、除外の憂き目に遭った。再度の函館入りとなるだけに、状態面がカギとなるが、指揮官は「うまく調整できたよ。前走の状態は維持している。この血統の牝馬は環境の変化に弱い。だから直前輸送がないのはありがたいね」と安堵の表情を浮かべる。直前輸送のない北の大地で重賞初制覇を目指す。
メイショウクオリアは藤岡佑を背に函館ダートで最終追い切り。ゆっくりとスタートを切り、直線で左ステッキが入ると闘志が点火した。一気にスピードを上げると、5F71秒6-40秒4-12秒5をマーク。ゴール板を通過してからも、手綱をしごかれながらさらに加速した。
鞍上は「しまいだけだけど、良かったですね。使いつつ状態は上がっているように感じる」と手応えをつかんでいた。前走はゲートで落ち着きがなかったが「出して行っても掛からないのが強み。スタート後は速いし、いいスタートが切れればハナに行きたい」と勝利への戦略を描く。同型は多いが、簡単に前を譲る気はない。京都新聞杯以来3年ぶりの重賞タイトルへ。激化する先行争い制して、混戦を断つつもりだ。
提供:デイリースポーツ