26日、JRAは今年度の顕彰馬選考結果を発表し、新たにテイエムオペラオーとタケシバオーの2頭を顕彰馬に選出した。
今年度の顕彰馬選出は、50周年事業の一環として、抹消後長い年月を経ている馬についての見直しを行うことを目的に、これまでの1名2頭連記から今年度に限り投票できる頭数を4頭までにしていた。その結果、151票(得票数87.8%)のテイエムオペラオーと、141票(得票率82.0%)のタケシバオーが、総投票者数の4分の3以上の得票を得たとして、新たに選出された。
テイエムオペラオーは1996年生まれ。父オペラハウス、母ワンスウェド(その父Blushing Groom)という血統で、98年8月にデビュー。99年は皐月賞(G1)を制し、その年の最優秀4歳(現表記=3歳)牡馬に選出。翌00年は出走した8レース(全て重賞)全てで勝利を収め、この年の年度代表馬に選ばれた。01年は2勝しか挙げられなかったものの、天皇賞・春を制し、99年天皇賞・春、秋とあわせ、天皇賞3連覇の偉業を達成した。G1は通算7勝、重賞通算12勝でオグリキャップと並んで歴代最多。獲得賞金1,835,189,000円は歴代最高。通算26戦14勝。引退後種牡馬入りし、初年度産駒は現1歳。
昨年の顕彰馬選出では、最多票を獲得したものの、投票者数の4分の3には届かず惜しくも選出されていなかった。
タケシバオーは1965年生まれ。父チャイナロック、母タカツナミ(その父ヤシママンナ)という血統で、67年6月にデビュー。3200mの天皇賞・春と1200mのスプリンターズS(斤量62キロ)を制したオールマイティーな競走馬。3歳と4歳(現在の4歳・5歳)の秋にはアメリカに遠征するも、8、7着に終わっていた。69年に斤量60キロを背負って記録した東京ダート1700m、1分41秒9のレコードはその後35年間も破られなかった大記録。通算27戦16勝(海外2戦0勝)。引退後種牡馬入りし、ハツシバオー(南関東三冠、東京大賞典)、アジシバオー(日経新春杯)、イイデセゾン(共同通信杯4歳S)などを輩出。母の父としては89年の皐月賞馬ドクタースパート(父ホスピタリテイ)を出している。92年に27歳で死亡。
歴代顕彰馬は下記の通り。今回の追加で27頭となった。
【歴代顕彰馬】( )内は主な勝ち鞍
クモハタ(日本ダービー)
セントライト(3冠)
クリフジ(日本ダービー)
トキツカゼ(皐月賞)
トサミドリ(皐月賞)
トキノミノル(日本ダービー)
ハクチカラ(日本ダービー)
セイユウ(セントライト記念)
シンザン(3冠)
グランドマーチス(中山大障害)
ハイセイコー(皐月賞)
トウショウボーイ(皐月賞)
ミスターシービー(3冠)
シンボリルドルフ(3冠)
メジロラモーヌ(牝馬3冠)
コダマ(日本ダービー)
スピードシンボリ(天皇賞・春)
テンポイント(天皇賞・春)
マルゼンスキー(朝日杯3歳S)
メイヂヒカリ(菊花賞)
オグリキャップ(有馬記念)
メジロマックイーン(菊花賞)
トウカイテイオー(日本ダービー)
ナリタブライアン(3冠)
タイキシャトル(ジャックルマロワ賞)
テイエムオペラオー(ジャパンC)
タケシバオー(天皇賞・春)