北村友を背に栗東坂路で躍動したビッグスマイル=栗東トレセン
権利獲りへ、充実一途の上がり馬が虎視たんたんだ。ビッグスマイルはEを流して、馬場整地明けの栗東坂路へ。淡々と登坂を始めたが、ラスト2Fで気合を前面に押し出すとともにグイグイ加速。4F53秒1-38秒3-11秒9をマーク。北村友は「確かに馬場は良かったけど、それにしても反応が良かった。今までに経験がないぐらいでした」と絶賛する。見届けた領家師も納得の表情で「見た目よりも時計が出た。オーバーワークに気をつけて、しまいだけ反応を確かめるように指示した。いいでしょう」と合格点を与える。
古馬を相手に夏場を戦い抜き、目下3戦連続でメンバー最速の上がりをマーク。確かな末脚を引っ提げ、満を持して迎えるトライアルだ。「こっちは負けてもともとだから、友一には気楽に乗ってほしい」と師は自然体を強調したが「ホエールキャプチャの後ろあたりにつけていければ」と勝算もチラリ。直線で持ち味を余すところなく発揮し、GI馬に襲いかかる。
軽快な脚さばきを見せた。ファーマペニーは栗東DPを単走で、5F65秒1-37秒8-11秒9をマーク。「動きは良かったよ」と小谷助手は及第点を与えた。4月の新潟未勝利戦(16着)以来になる芝。「久々の芝だからね。それに小倉で滞在競馬が合った馬だから、直前の輸送がどうか。ただ、この馬なりに成長はしている」と見せ場はつくりたい構えだ。
提供:デイリースポーツ