セントライト記念を制したフェイトフルウォー(中)=中山競馬場
菊花賞
トライアル「第65回セントライト記念・GII」(芝2200m)は18日、中山11Rに17頭(
ショウナンパルフェは出走取消)で争われ、中団を追走していた6番人気の
フェイトフルウォーが快勝。2分10秒3のタイムで、1月の京成杯に続く重賞2勝目を挙げた。1馬身1/4差の2着は内から差を詰めた3番人気の
トーセンラー、さらに1馬身1/4差の3着には1番人気の
サダムパテックが入った。この上位3頭に菊花賞(10月23日・京都)への優先出走権が与えられる。なお、好位を追走した2番人気の
ベルシャザールは早めに行った分伸びを欠き、4着に敗れた。
「気分が向けば走る馬だと思っていたので、返し馬から馬の気分を害さないように気をつけていた。道中の手応えは良かったよ。4コーナーでちょっと悪さをした(外に膨れた)けど、そこからハミを取って走ってくれた」。初コンビを組んだ柴田善はしてやったりの表情だ。
見届けた伊藤伸師も、満足げに笑顔を見せた。「春は使うたびに体が寂しくなり、状態は下降線をたどっていた。ひと夏を越えて大きな成長はあまりなかったけど、元の感じに戻ったという感じですね。装鞍所で馬を見て“良くなったな”と感じました」と期待を込めて送り出していた。
このあとは牡馬クラシック最後の1冠、菊花賞へ。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは、2冠馬
オルフェーヴルと同じ配合だ。「何とか3冠は阻止したいですね。それから(菊花賞で)数少ない関東馬として頑張りたい」。関東の期待を担い、菊の舞台に立つ。
提供:デイリースポーツ