プリークネスS、スマーティーJ圧勝で2冠制覇

2004年05月16日 07:28

 15日(現地時間)、米国・ピムリコ競馬場で行われた第129回プリークネスS(米G1・ダート9.5f)は、S.エリオット騎手騎乗の1番人気スマーティージョーンズ Smarty Jones(牡3、米・J.サーヴィス厩舎)が、道中2番手から直線入り口手前で逃げるライオンハート Lion Heartを交わすと、直線では後続を引き離し、11.1/2馬身の差をつけ圧勝した。この着差は1873年(第1回・ダート12f)サバイバー Survivorの10馬身を実に131年ぶりに破るプリークネスSの最大着差。昨年のファニーサイド Funny Cideの9.3/4馬身が史上3位。勝ちタイムは1分55秒59(良)。2着にロックハードテン Rock Hard Ten。2馬身差の3着にエディントン Eddingtonが入った。ケンタッキーダービー2着のライオンハートは4着、同3着のインペリアリズム Imperialismは5着。ザクリフズエッジ The Cliff's Edgeは右前脚挫傷のため出走を取り消している。この日は、ピムリコ競馬開催過去最多となる11万2668人が集まった。

 勝ったスマーティージョーンズは父Elusive Quality(その父Gone West)、母I'll Get Along(その父Smile)で、近親にバジー(デラウェアH-米G1)、牝系を遡ると5代母のStrikingからは名種牡馬ウッドマン Woodman、プライヴェイトアカウント Private Account、Seattle Slewの母の父ポーカー Poker、リズム(BCジュヴェナイル-米G1)などがいる名門。

 昨年11月にデビュー以来、2着に7.3/4馬身、15馬身、5馬身と圧勝続きで連勝。アーカンソーダービー(米G2・ダート9f)で初重賞制覇を達成し、前走のケンタッキーダービー(米G1・ダート10f)で27年ぶり無敗のケンタッキーダービー馬に輝いた。

 今回の勝利で、ケンタッキーダービー、プリークネスSの2冠を勝ったのは史上19頭目。過去10年では97年シルヴァーチャーム Silver Charm、98年リアルクワイエット Real Quiet、99年カリズマティック、02年ウォーエンブレム、03年Funny Cideに続く6頭目で、3年連続となる。また、77年のシアトルスルー Seattle Slew以来27年ぶり3頭目(もう1頭は69年マジェスティックプリンス Majestic Prince)の無敗の2冠馬となった。通算成績は8戦8勝。6月5日にベルモントパーク競馬場で行われるベルモントS(米G1・ダート12f)に勝てば、78年のアファームド Affirmed以来26年ぶり史上12頭目、無敗ではSeattle Slew以来27年ぶりの3冠馬誕生となる。

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。