22日、東京競馬場で行われた目黒記念(G2・芝2500m)は、中団待機から直線馬群を割った柴田善臣騎手騎乗の3番人気チャクラ(牡4、栗東・安達昭夫厩舎)が、外から追い込む16番人気トレジャーをクビ差凌ぎ優勝した。勝ちタイムは2分30秒5(稍重)のレコードで、96年の阪神競馬でカミノマジックが出した日本レコードの2分30秒4に0秒1差の好時計。東京競馬場改修前のレコードタイムである、01年目黒記念でホットシークレットが記録した2分30秒8をも上回り、先週の京王杯スプリングC(ウインラディウス)に続き、稍重馬場でのレコードタイムとなった。3着は最内から先に抜け出した5番人気ダービーレグノが入り、馬連21,970円、3連複57,920円の高配当になった。1番人気アイポッパーは直線で外から差してきて見せ場を作ったが5着、2番人気シャドウビンテージは11着に終わった。
勝ったチャクラは、父マヤノトップガン、母カーロッサ(その父Caerleon)という血統。近親には01年ミラノ大賞典(伊G1)などを制したパオリニ Paolini(父ランド Lando)、93年ジャパンC(G1)4着のプラティニ Platini(父Surumu)がいて、牝系はドイツの名牝の一族となる。
1勝馬の身ながら03年京都新聞杯(G2)で2着に入り、ダービーは6着。秋シーズンはセントライト記念(G2)3着、菊花賞(G1)6着など、なかなか勝てないレースが続くも、暮れのステイヤーズS(G2)を3歳ながら制し、初重賞制覇を飾った。前走・天皇賞・春(G1)では、好位追走の競馬で4着に入っていた。重賞2勝目となった。通算16戦3勝。
鞍上の柴田善臣騎手は、昨年のトシザブイに続き同レース連覇で、通算4勝目。重賞は通算62勝目。管理する安達昭夫調教師は、今年のフローラS(G2)をメイショウオスカルで制したのに続き、今年重賞2勝目。重賞通算3勝目。