現地時間5日、米・ケンタッキー州のグレン
クレストファームに繁養されていたクレヴァー
トリック Clever Trick(牡28)が、腎臓疾患のため安楽死の処置がとられていたことがわかった。同馬はかつて同場にいたフルアウト Full Out、ブックレット
Bookletなどの近くに埋葬される。
クレヴァー
トリックは、父がIcecapade、母Kankakee Miss(その父Better Bee)という血統。大レース勝ちはなかったが、78年
ローレルフューチュリティ(米G1)3着、通算29戦18勝という成績を残して81年から種牡馬入りし、23年間種牡馬としてグレン
クレストファームで繁養されており、昨年、38頭に種付けした後種牡馬を引退している。主な産駒に97年
デルマーダービー(米G2)などを制したアネット Anet(牡10)、ケンタッキージョッキークラブS(米G2)を制した
Tricky Creek(牡14)、日本では、JRA6勝をあげ米国・ディスタフH(米G2)に遠征し3着に入った
クロフネミステリー(牝14)、芝短距離で5勝した
ヒシクレバー(牡13)などを輩出している。
後継種牡馬としてはフォーントリックPhone Trick(牡22)がおり、97年BCジュヴェ
ナイル(米G1)などを制したFavorite Trick(牡9)、93年BCジュヴェ
ナイルフィリーズ(米G1)を制した
Phone Chatter(牝13)、ドバイゴールデンシャヒーン(首G1)を制した
Caller One(セン7)、Mazel Trick(トリプルベンド招待BCH-米G3)などの活躍馬を出し、父系を伸ばしている。
母の父としては、Yes It's True(牡8、父
Is It True、フランクJ.ド
フランシスメモリアルダッシュS-米G1)や、
Elegant Fashion(牝6、父Danewin、香港ダービー)、
Traitor(牡10、父Cryptoclearance、フューチュリティS-米G1)、
トーワトレジャー(牝7、父トニービン、新潟記念-G3)などを輩出している。