1/14牝馬限定戦にはアドマイヤキュートら素質馬が多数出走予定(撮影:井内利彰)
個人的に1回京都の開催で行われるメイクデビューで最も期待しているのが、1月14日に京都芝1600mで行われる牝馬限定戦。以前に当ニュースで紹介した清水出美厩舎のミルキーウェイには変わらず注目しているが、その他にも素質馬が目白押し。
まずはグランプリボスの半妹にあたる友道康夫厩舎所属のアドマイヤキュート。当初は昨年12月の阪神開催でのデビューが予定されていたが、体質的に弱いところがあり、十分に調教を積めなかったということで延期。その後はこのレースを目標に調教が進められてきた。
今朝4日は岩田康誠騎手(レースでも騎乗予定)が跨って、DPでグリッターウイングとの併せ馬。キャンターを下す際に行きたがるところを鞍上にぐっと抑えられて我慢。道中スムーズに走って、最後は内から先着する形でゴール。6F81.9秒は時計の出るポリトラックということを考慮すれば、水準レベルだが、ラスト1F11.9秒を余力十分に出したあたりはスピード能力の高さを示した。
この動きに「思っていたより動けましたね」と友道康夫調教師も笑み。「以前は全休明けにスクミの症状がありましたが、今では随分解消されてきました」と不安点がなくなったとのこと。
アズマサンダースの初仔、藤岡健一厩舎所属のアズマセブンガールは12月28日の坂路で4F55.3〜1F12.3秒と終いがしっかりした動き。「体をもて余していた頃に比べて、ひと追いごとに動きが良化している」と藤岡健一調教師も手応えを感じている。
他では須貝尚介厩舎所属のショウナンマオが早々に福永祐一騎手を押さえてスタンバイ。芝で4勝を挙げているタガノエルシコが半兄にいる宮徹厩舎所属のタガノショコラは「兄とはタイプが違う」と普段は控えめな宮徹調教師も初戦から力が入っており、かなり楽しみなレースになりそうだ。[取材:井内利彰]