津村を背に美浦Wで絶好の動きを見せたトーセンベニザクラ(左)
実戦同様に切れを見せつけた。美浦Wに登場したトーセンベニザクラは、アポロドンブリ(3歳未勝利)を約7馬身追走。行きたがるそぶりを見せながらも徐々に落ち着きを取り戻し、3角で射程圏内、そして4角では早くも並びかける勢い。直線は津村の叱咤(しった)に応えて、6F83.4-39.7-12.5秒で3馬身抜け出した。先週に続いて、メンコを外しての追い切り。
「いいですね。先週は少しカッカしていたけど、きょうは落ち着きがある。反応も良かったですよ」と2週続けて騎乗したジョッキー。一瞬、危うさを見せた道中も「前半で少し(ハミを)かんだけど、それはペースが遅かったから。競馬にいけば問題ありません」と不安材料にはならない。GIIIとはいえ、2勝馬が4頭のメンバーなら地力は上位。「ためれば切れる。後ろから行く馬だから、極端な外枠じゃなければ。赤松賞もすごい脚だった」と津村も自信をのぞかせる。自慢の末脚で初タイトルを引き寄せる。
未知の魅力十分だ。ターフデライトは美浦坂路の併せ馬で、4F51.2-12.8秒をマーク。小島茂師は「3日にも(美浦坂路で)ラスト11秒7を出しているし、きょうはこれで十分。1度使って良化しているよ」と満足げに話す。「オークス向きの馬だけど、新馬戦では1400mにも対応できた。キャリア1戦でも素材はいいからね」と期待を膨らませていた。
提供:デイリースポーツ