「第52回京成杯・GIII」(芝2000m)は15日、中山11Rに16頭で争われ、中団を追走した2番人気の
ベストディールが直線で力強く抜け出し、初の重賞タイトルを獲得した。勝ちタイムは2分0秒6。半馬身差の2着は中団やや後方のポジションから追い上げた5番人気の
マイネルロブスト。1番人気の
アドマイヤブルーはさらに1馬身1/4差の3着に敗れた。
「今後に向けて試金石の一戦」と位置付けて臨んだ蛯名。見据えるのがGI戦線だからこそ、正攻法で攻めた。「しまいは脚を使うと思っていた。一瞬もたつき気味だったけど、直線に向いてエンジンがかかった」の言葉通りグイグイと伸びた。「はやりのディープインパクト産駒。これからが楽しみだよ」と今後に胸を躍らせた。
「牡馬も獲っておきたいからな」と満面の笑みを浮かべるのは国枝師。10年に
アパパネで牝馬3冠を制した一方で牡馬クラシックには縁がない。「レース後も落ち着いている。余裕があるね。あとは無事に行ければ」。戦績を4戦3勝とした逸材の出現に、「課題?わたしだよ。勝負弱いから」とジョークを飛ばすほどの上機嫌で競馬場を後にした。
弥生賞(3月4日・中山)を経由して、いざ本番へ。今後は王道ローテを歩む。04年ダイワメジャーを最後に、皐月賞Vから遠ざかっている関東勢。2歳王者
アルフレードだけでなく、クラシックへ向けて
タレントがそろってきた。
提供:デイリースポーツ