「第46回小倉大賞典・GIII」(芝1800m)は4日、小倉11Rに16頭で争われ、先手を奪った5番人気のエーシンジーラインが、速いラップを刻みながらも逃げ粘り、重賞初制覇を決めた。勝ちタイムは1分46秒3。首差の2着は10番人気のスマートギア。JRA全10場重賞制覇に挑んだ蛯名騎乗の1番人気コスモファントムは、さらに首差の3着に敗れた。
小倉男が魅せた。昨年の小倉リーディングジョッキーに導かれ、後続の追撃を振り切った。福岡県出身でもある川須は「出方次第と思っていたが、とにかく自分から動いていくことを意識した。リズムを崩さずに行けたし、直線でも余力がありました」と、会心の勝利に胸を張る。
人馬ともに重賞初制覇。「うれしいですね。そういえばJRA通算100勝を挙げたときも、新潟で坂口先生の馬(マルコフジ)でした」と白い歯をのぞかせた。見届けた坂口則師は「競って止まるかと思ったが、よく粘った。結果的にジョッキーがうまく乗ってくれたと思う」と納得の表情を浮かべた。若武者の手綱で大きな勲章を得たベテラン牡馬が、さらに上のステージを目指して突き進む。
提供:デイリースポーツ