弥生賞・コスモオオゾラVで波乱の決着

2012年03月05日 12:00

弥生賞を制しガッツポーズの柴田大知とコスモオオゾラ

 皐月賞トライアル「第49回弥生賞・GII」(芝2000m)は4日、中山11Rに15頭で争われ、中団の内めを追走した9番人気のコスモオオゾラが、直線に向くと馬群を割って抜け出し優勝。勝ちタイムは2分3秒9。1馬身1/4差の2着には3番人気のトリップ、さらに首差の3着には5番人気のアーデントが入った。この上位3頭には皐月賞(4月15日・中山)の優先出走権が与えられる。なお、1番人気に推されたアダムスピークは反応が悪く、8着に終わった。

 97年のラジオたんぱ賞(エアガッツ)以来、14年8カ月ぶりの平地重賞Vを成し遂げた柴田大は、ゴール後に拳を突き上げ、喜びを爆発させた。「一生懸命な馬なので、折り合いに気をつけました。馬込みに入ったら上手にハミが抜けましたね」と各馬が前半5F63秒1の超スローペースに苦しむ姿とは対照的に、きっちりとパートナーと息を合わせた。「一番いいタイミングで仕掛けられた。これで負けたらしょうがない」。絶妙な騎乗が大きな勝因だ。

「ディープ(産駒)に勝たれなくて良かった」と高橋義師もジョークを交えつつニヤリ。10年中山大障害(バシケーン)を制し、GI勝利を決めたあかつきには断髪式を敢行して自慢のチョンマゲを切った。初の平地重賞Vに「口は災いのもとなのでもう何も言いませんよ」と周囲を笑わせた。

 さらなる喜びと高みを求めて向かう本番の皐月賞。中山2000mで2戦2勝という実績は脅威になる。自信を胸に柴田大は言い切った。「中山は合っている。何の心配もありません」。エリートとは一線を画す人馬の夢物語はまだまだ続く。

提供:デイリースポーツ

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