高松宮記念に出走するカレンチャン(撮影:井内利彰)
来週の中京芝1200mで行われる高松宮記念で注目を集める
カレンチャン(栗東・安田隆行厩舎)が坂路で追い切りを行った。
単走だったが、ゴールに向かって加速するラップを踏んで、4F53.2〜3F38.8〜2F24.8〜1F12.0秒。小気味よい脚捌きで地面を確実に捕まえた走りは力強さに
スピードが乗って文句ない。動きを見守った安田隆行調教師は「いい動きでしたね。乗り手(安田翔伍調教助手)もすごく良かったと言っていましたよ」と絶賛した。
前走オーシャンSだが「少し
テンションが高かったですね。使ってからは
リラックスできていますし、結果的にレースを使ったことがプラスに出たと思います」と敗れはしたものの、直行せずにひと叩きしたプランはよかったのだろう。
ロードカナロア、
ダッシャーゴーゴー、
トウカイミステリーと同じ高松宮記念の出走を予定している僚馬も調整は順調なだけに、陣営の士気も高まっている。
先週のポラリスSを4着に敗れた
アルゴリズムは「依然ゲートは課題ですね。今週は駐立の練習をしましたし、次に向けての対策はとっています」ということで、3月31日のコーラルS(阪神ダート1400m)を目標としている。
阪急杯14着後、ノーザンFしがらきに放牧に出されていた
オーセロワは3月9日に栗東へ帰厩。15日には坂路で
ロードカナロアとの併せ馬を行い、遅れてはしまったものの「相手が走るだけで、この馬としては順調です」と同師。こちらは3月25日の六甲S(阪神芝1600m)を藤田伸二騎手で予定。
骨折による長期休養から帰厩している
グレープブランデーは「休んでいましたが、成長によって体に幅が出てきましたね。そこまで体は緩んでいないようですが、長い間休んでいましたし、じっくり調整していきます」ということで、当面の復帰目標は5月19日の東海S(京都ダート1900m)ということになっている。(取材:井内利彰)