好調ぶりを示す動きを見せたジョワドヴィーヴル(撮影:井内利彰)
前日の大雨の影響を多分に受けた4日の栗東トレセン。ウッドチップ馬場が非常に重くなる中、桜花賞の最終追い切りが行われた。
CWで目立った動きを見せたのがジョワドヴィーヴル(栗東・松田博資厩舎)。1週前は併せ馬の内に入って伸びあぐねるような雰囲気だったが、今朝は終始外を回ったこともあって、動きは一変。ラスト1F地点では相手を突き放してフィニッシュ。全体は6F88.5秒とかなり遅くなったが、これは馬場の影響。それでも1F12.5秒で上がってこれたことが動きの良さを示しており、のびのび走れる状況なら馬場が悪かろうとどこまでも動ける、そんな印象を受けた。
DP追い切りも数多かったが、その中では終いの動きが抜群だったのがサンシャイン(栗東・藤岡健一厩舎)。「テンが少し遅くなったけど、その分終いは切れたね」と藤岡健一調教師が話すように、3F38.6〜1F11.3秒を馬なりでマーク。併せた同厩サクラセレサに追いつく際の反応も先週より良化しており、陣営の思惑通りの仕上がりになっているようだ。
前半から飛ばして、6F77.7〜1F11.9秒と速い時計をマークしたのがヴィルシーナ(栗東・友道康夫厩舎)。併せた相手がかなり先行していたこともあり、最初の1Fが13秒を切るようなラップになり、最後は止まるかと思ったが、その勢いは衰えず。1週前には坂路でしっかり追われ、今週はDPでしっかり追われており、これだけ攻めて馬体が減らずに出走できれば、かなり面白い存在になるのではないだろうか。
ファインチョイスは池添謙一騎手が跨ってメタギャラクシーとDPでの併せ馬。かなり先行した相手だったが、追いつくまで時間を要すことはなかった。直線に向くとすぐに手前を替え、小気味よいピッチで加速。6F80.1〜5F65.1〜4F49.6〜3F35.6〜1F11.1秒とゴールに近づくにつれて加速するラップで見ていても気持ち良くなる切れのある動きを見せた。(取材:井内利彰)