“ラッキーナンバー”を追い風に戴冠を狙うヴィルシーナ
不思議な縁で結ばれている。
ヴィルシーナの母ハルーワスウィートは現役時代に5勝。準オープンで2着が最高成績で、スター街道を歩んだわけではない。ただ、そんな彼女にほれ込んだのが、元
メジャーリーガーで
ヴィルシーナのオーナー・佐々木主浩氏だった。
「産まれたときからしっぽがなくてね。尾骨がないんだ。オーナーは“しっぽがないのに、一生懸命に走る姿が好きだった”って言っていたよ」と友道師が説明する。異父兄
ファルスターも佐々木氏は所有。お気に入りの血統馬のGI出走に喜びもひとしおだろう。
トレーナーにも思い入れがある。「開業前、技術調教師だったころに放牧先を訪れてね。預託が最初に決まったのが
ハルーワスウィートなんだ」。開業10年目を迎えるが、その起点となった一頭の牝馬。その子で挑むGIにおのずと力が入る。
順調に勝ち鞍を重ね、無理のないローテを組むことができた。「いつも放牧帰りはのんびりしているけど、一度スイッチを入れると競馬モードに入る。今回も1週前にジョッキーが乗ったらスイッチが入ったからね。オンとオフがしっかりしている」と満足げに語る
。
外めの7枠15番に「桜花賞は外枠の方が結果が出ているからね。それに“7+15は22”。オーナーのラッ
キーナンバーだから」。佐々木氏は現役時代の背番号が22なら、誕生日が2月22日午後2時22分、そして連続試合セーブ数が22。好運を呼ぶ数字で頂点を獲る。
提供:デイリースポーツ