ダービーに出走したいアドマイヤバラード(撮影:井内利彰)
ワールドエース(栗東・池江泰寿厩舎)や
グランデッツァ(栗東・平田修厩舎)、
ゴールドシップ(栗東・須貝尚介厩舎)などで盛り上がる今週の皐月賞だが、その先にあるのは日本ダービー。皐月賞にこそ出走できなかったが「なんとかダービーには」と胸の内に秘めている陣営も少なくない。そのうちの1頭が友道康夫厩舎の
アドマイヤバラードだ。
3月18日の未勝利戦を勝ち「2勝馬として確実に
トライアルレースへ出走させる」という意図を持って使った前走ゆきやなぎ賞だったが、結果は3着。「かなり緩い馬場だったのが応えた」と師。
1勝馬では出走すら可能かどうか分からないところだが、ダービーTRのプリンシパルSか京都新聞杯に最後のチャンスを賭ける。「(京都新聞杯の場合)2着の賞金加算ではダービーへの出走は難しいと思うので、なんとか勝ちたいし、勝てるだけの能力はあると思う」と師も全幅の信頼を置く。「パンパンの良馬場でやれれば」という条件は付くが、その状況が叶えば、ダービーへの道も開けてくるのではないだろうか。
先週の桜花賞で2着だった
ヴィルシーナは明日、ノーザンFしがらきに放牧。「いつものパターンでレースを使った翌週の水曜日に放牧」と師。桜花賞のレース内容に関しては「もともと桜花賞よりオークスと期待していた馬。負けたことは悔しいけど、内容はありましたね」と振り返っている。
最後に「今月末に2歳が入るよ」と教えてもらったのが母ソニックグルーヴ。祖母に
エアグルーヴ、おじに
ルーラーシップ、おばに
アドマイヤグルーヴという超がつく良血。本馬も2010年セレクトセールで8000万円という高値で落札されている。現在は北海道だが、ノーザンF天栄を経由して、4月末に栗東へ入厩する予定となっている。(取材:井内利彰)