抽選突破シルバーウエイブ、自然体で波乱呼ぶ/皐月賞

2012年04月14日 12:00

2戦2勝と底を見せていないシルバーウエイブ

 02年のノーリーズンは7分の2の狭き門をくぐり抜け、15番人気でタイトルを奪取した。あれから10年。再び抽選突破組がアッと言わせるか。未知の魅力を漂わせるシルバーウエイブが急浮上している。

 一夜明けた金曜の朝、まぶしい早春の日差しを受けながら、美浦北Bから坂路を1本駆け上がって、プールへ。この日も調整に余念はなかった。大江原師は2分の1の確率で無事にゲートインできる喜びをかみしめながら「入ってくれて良かったよ。楽しみになったね」と改めてホッとした表情を浮かべていた。デビューから無傷の2連勝。いずれも不良馬場をモノともせず、ともにメンバー最速の末脚で突き抜けた。「馬場のいいところを通ってきてくれと言っておいたから。多分、悪いところを通ったらズルズルになっちゃうよ」と苦笑いだが、現実に荒れた馬場でVをもぎとった実績は、現在の荒れた中山、そして土曜の雨予報はプラスになる。

 デビュー前は強調材料がなかったという。昨夏の函館競馬場でゲート試験を受けた際に、騎乗した岩部が能力の高さを口にした。「子どもで速いところもやってなくて動く感じもしなかったのに、彼が“相当いいですね”と言ってくれたんだ。その言葉を信じてやってきたよ」。見事に現実となり、クラシックの舞台に駒を進めた。「あとはキャリアの少なさだけ。特別なことはしない。いつも通りで臨みたい」と自然体を強調。無欲の挑戦が波乱を呼び起こす。

提供:デイリースポーツ

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