「第14回中山グランドジャンプ・J・GI」(芝4250m)は14日、中山11Rに13頭で争われ、単勝1.5倍の1番人気
マジェスティバイオが昨年暮れの中山大障害に続く、J・GI2勝目を挙げた。中団から徐々にポジションを上げ、4コーナーでは先頭。最終障害の飛越を終えると後続を突き放す一方で、力の違いをまざまざと見せつける内容だった。勝ちタイムは5分2秒9。8馬身差の2着は2番人気の
バアゼルリバー、さらに3馬身半差の3着には8番人気の
コスモソユーズが入った。
「力の違いを見せつけてくれました。前を目がけて上がって行くときの手応えが全然違いましたからね。すごい馬。感心します」。昨年のこのレースを
マイネルネオスで制した際には、自身初のGI制覇に男泣きした柴田大も、今年は落ち着き払った表情でレースを振り返る。「今なら(障害戦では)敵なしかなと思います」と鞍上が胸を張れば、騎手時代に障害の名手として鳴らした田中剛師も「自分で乗ってみたい」とその強さに最大級の賛辞を送った。
柴田大にはもうひとつ、大仕事が待つ。弥生賞馬の
コスモオオゾラで挑む皐月賞。過去に土曜の障害GI→翌日曜の平地GI連勝は例がなく、達成なら大偉業だ。「いい流れを持っていきたい」。
オオゾラが得意とする道悪決戦は必至の状況。フォローの風が吹いている。
提供:デイリースポーツ