昨秋の天皇賞制覇に続く、秋春連覇を狙う
トーセンジョーダンは岩田を背に開場間もない栗東CWに登場した。
ティアモブリーオ(5歳1000万下)を5馬身追走してスタート。序盤からゆったりしたラップを刻み、4角で馬体を内に並べる。直線では鞍上の肩ムチに呼応し、手応え十分に6F86秒3-39秒7-12秒5を計時。半馬身先着を決めた。「時計うんぬんよりも動きに余裕があった。並びかけて行く時の速さは前走以上だった」と岩田はきっちりと変化を感じ取った。
今年初戦の大阪杯は一昨年の有馬記念以来となる逃げを打っての3着。3カ月ぶりでも地力を示した。池江師は「逃げるのもひとつの選択肢。4角の手応えでは入着がどうかと思ったが、ジョッキーが最後まで追ってきてくれた。闘魂を注入して翌週から馬が変わってきた。上積みなら(同厩舎の)
オルフェーヴル以上」と盾V2に向けての視界は良好だ。
昨年の覇者
ヒルノダムールは栗東坂路で
ロードテイクオフ(3歳未勝利)と併せ馬。4F55秒3-40秒0-12秒2をマークし、1馬身先着した。昆師は「日曜にやっているし、上がりだけ。いい動きだよ」と満足げな表情。感触を確かめた藤田も「汗もかいてないし、フッフも言っていない。すごい心臓をしている」と感心してみせた。
口を縛った昨年は効果てきめんだった。今年は前走後から着用する
シャドーロールに期待する。「イライラするところがあったのが、着けてからムキにならなくなった。少しでも助けになれば」と師。主戦も「落ち着きがある。伸びあぐねると頭が上がるけど、下を向いて走れるようになった。伸びるんじゃないかって思う」と手応えをつかむ。
提供:デイリースポーツ