今週の栗東追い切りレポート/栗東トレセンニュース

2012年05月03日 18:59

京王杯SCに出走予定のサダムパテックが好時計(撮影:井内利彰)

 1日夜に天気が崩れて、2日は雨の影響を受けると想定していたが、ウッドチップの入れ替えが完了した坂路には大きな影響はなかった。またCWに関しては先週までの時計の掛かる馬場から一転、ある程度時計の出る馬場に。このあたりは降雨との相関関係がはっきりしないが、馬場が重くて脚色が乱れるような馬が少なかったことは事実。ただ2日は日中降り続けた雨の影響を受けている。

【坂路/4F51.9秒】
 2日。この日の一番時計はハクサンムーン(栗東・西園正都厩舎)の4F50.8秒。2歳時から坂路では抜群の動きを見せていた馬なので、このくらいの時計は決して驚く数字ではないが、これだけ数字が出るような馬場に戻っているということだろう。

 二番時計は来週の京王杯SCを予定しているサダムパテック(栗東・西園正都厩舎)。同厩エーシンポルックスを追走する併せ馬だったが、ゴールでは半馬身先着。その時計は4F51.2秒と、先週と全く同じ数字となったが、併せた分、今週の方が迫力ある動きに見えた。万全の仕上がりで復活の狼煙を上げることができそうだ。

 降雨はあったものの、2日に関してはその影響が少ないと判断して、先週より0.1秒だけ重い『+0.3秒』で観測。降雨量が多かった3日は『+1.0秒』と観測した。

【CW/5F66.5秒】
 2日。冒頭にも記したように、開門直後から6F82秒前後の時計が出る、久しぶりにスピード感溢れる動きが目立つCコースとなった。特にヴィクトリアMに登録のあるエーシンリターンズ(栗東・坂口正則厩舎)やマルセリーナ(栗東・松田博資厩舎)の動きは目立っていた。

 今週は緑ゼッケン、2歳新馬が軽く時計を出すシーンがあった。松田博資厩舎の3頭、ラウンドワールド、母レディアップステージ、母オールザウェイベイビーだ。数字自体は6F91.8〜4F59.7〜1F13.8秒と遅い時計だったが、3頭とも2歳とは思えない力強いキャンターで直線を駆け抜けており、さすが良血、さすがしっかり育成されている、といった印象を受けた。

 なお2日の馬場差は先週より大幅に回復した『+0.1秒』で観測。3日に関しては降雨の影響が大きかったので『+1.0秒』で観測している。

【DP/5F64.5秒】
 坂路やCWの状態がさほど悪くないこともあり、DPを使って追い切られる馬はいつも以上に少なく感じられた。それ以上に気になったのは、比較的ラスト1Fが遅くなる馬場状態。ヴィクトリアMに登録しているレディアルバローザ(栗東・笹田和秀厩舎)は6F時計がいつもと同じ数字だが、1F12.7秒といつもより遅い印象。

 先週も好時計で紹介したクレセントシチー(栗東・佐々木晶三厩舎)は今週も6F77.8〜1F11.7秒と終いが掛かる馬場で速い時計をマーク。初芝になる今週のレースだが、ポリトラック馬場での動きを見ていると、むしろ芝は歓迎すべき材料だろう。

 なお馬場差は2日、3日ともに先週より重い『-0.5秒』で観測している。(取材:井内利彰)

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

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