昨年暮れから急成長を遂げたオールザットジャズ。牡馬相手に条件戦を連勝し、ついには重賞も奪取。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いがこの馬にはある。2走前は出遅れて後方からの競馬になったが、好位から圧勝した前走・福島牝馬Sが本来の姿。自在性と強烈な決め手を兼ね備えているだけに、GIの舞台でも侮れない。1週前追い切りは、栗東坂路で4F53秒9-13秒1(馬なり)。2馬身先着を果たし、気合乗りは抜群。馬体の張りも上々で、出来はさらに上向いている。「前走後に反動が出るかなと思っていたけど、少し休ませたら回復した。いい状態でレースには臨めるでしょう。左回りでも問題ないし、マイルにも対応してくれるはず。切れ味を生かすためにも良馬場で」と山田助手。GI未勝利の藤岡佑が、先週の秋山に続けるかも注目だ。
京都牝馬Sの覇者ドナウブルーが立て直しを図ってきた。前走の中山牝馬Sは大幅な馬体減。加えて道悪馬場にも泣かされ11着と大敗した。しかし、「前回は輸送で体が減ったうえに、外々を回らされて息が入らなかった。決して力負けではないし、悲観はしていません」と杉山助手はノープロブレムを強調。「短期放牧からふっくらとした体で帰ってきたし、1週前の動きもすごく良かった。良馬場なら巻き返せるはず」と反撃を誓う。その1週前追い切りは、栗東坂路で4F53秒4-12秒5(G強め)をマーク。ふっくらした馬体で追われると反応良く伸び、状態面に関しての不安は何もない。再度、長距離輸送をこなせれば勝機は見えてくるはずだ。
提供:デイリースポーツ