栗東DPで鋭い伸び脚を見せつけたヴィルシーナ(左)
桜花賞2着の
ヴィルシーナは、まずは角馬場でのウ
オーミングアップへ。周回中、何度も尻っ跳ねをする場面が見られたが「馬房ではじっとしているが、角馬場ではすごい」と友道師は苦笑い。ただ、いつもと変わらない元気な姿が順調ぶりを伝えてくる。
栗東DPに移動し、3頭併せは
ハワイアンソルト(3歳500万下)、
スカイディグニティ(3歳未勝利)を追走する形でスタートした。ゆったりとした流れでも折り合いはピッタリ。徐々にペースを上げながら4角で最内に潜り込む。終始鞍上の手は押さえられたままだったが、直線では鋭い伸びで2頭を置き去りにし、5F64秒2-35秒8-11秒4を計時した。
指揮官は「先週(栗東CWで6F84秒1-11秒8)にしっかりやったので今週は気合を乗せる程度でしたが、追い出してからの反応が良かった」。逆転での戴冠へ上昇を続ける姿を確認し、元
メジャーリーガーで馬主の佐々木主浩氏に連絡を入れた。「“無事にいってくれれば”と言っていました」とGI初制覇を狙うオーナーも胸を躍らせる。
あとはジョッキーに託された。この日は騎乗しなかった内田博だが、状態面は確認済み。「桜花賞はかわされてから差し返した。負けたが、距離が延びて乗りやすそう」と初の距離にも不安はない。前走は好位で立ち回ったが「馬のリズムを壊さないように。ペースが速ければ無理に行かなくてもいい。ジョッキーのいうことを聞いてくれるのは素晴らしい」と鞍上は自在性を強調する。
ロシア語で“頂上”を表す名の通り、狙い澄ました府中の大舞台でNo.1の座に就く。
提供:デイリースポーツ