現地時間24日、英・アスコット競馬場で行われたキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1・芝12f)は、L.デットーリ騎手騎乗の1番人気ドワイエン Doyen(牡4、英・S.ビン・スルール厩舎)が優勝。勝ちタイムは2分33秒18(良)。3馬身差の2着に米国からの遠征馬で、単勝34倍の人気薄ハードバック Hard Buck、アタマ差の3着にスラマニ Sulamaniが入った。4着にガマット Gamut。
勝ったドワイエンは父Sadler's Wells、母が90年の仏オークス(仏G1)2着馬Moon Cactus(その父Kris)という血統。全姉に95年英オークス(英G1)馬ムーンシェル Moonshellがいる。2歳時の02年10月に仏・A.ファーブル厩舎から仏・メゾンラフィット競馬場の芝9fでデビュー(5着)。翌年3月、サンクルーでの2戦目(芝2400m)で初勝利をあげると、3連勝でリス賞(仏G3・芝2400m)を2着に4馬身差をつけ勝ち重賞初制覇。凱旋門賞(仏G1)ではダラカニ Dalakhaniの4着に入っていた。今年に入り、ゴドルフィン、S.ビン・スルール厩舎に移籍。コロネーションC(英G1)でワーサン Warrsanの2着した後、前走、ハードウィックS(英G2・芝12f)をコースレコード、2着に6馬身差の圧勝で制し、ここに臨んでいた。今回の勝利がG1初制覇で、通算成績は9戦5勝(うち重賞3勝)。
鞍上のL.デットーリ騎手は95年のラムタラ、98年のスウェイン Swain、99年のデイラミ Daylamiに続きこのレース5年ぶり4勝目。管理するS.ビン・スルール調教師は上記の3頭の他に97年のスウェイン(J.リード騎手騎乗)で勝っており、計5勝目となった。Sadler's Wells産駒は93年オペラハウス、94年キングズシアター King's Theatre、00年モンジュー Montjeu、01年ガリレオ Galileoに続く5勝目。
今後は、9月11日の愛チャンピオンS(愛G1・芝10f)から、10月3日の凱旋門賞(仏G1・芝2400m)へ進む予定で、その後は10月30日のブリーダーズC(米G1)と11月28日のジャパンC(G1)も視野に入れている。なお、大手ブックメーカー・コーラル社による凱旋門賞の前売りオッズは、ドワイエンが単勝3.0倍の圧倒的な1番人気に推されている。