デビューに向け調整される母サンドリオン(撮影:井内利彰)
先週から新馬戦がスタート。今週からは函館でも新馬戦が始まり、いよいよ2歳戦が本格的にスタートするといった感じ。
今週は函館でゼンノコリオリ(牡、父ブラックタイド)がデビューする安田隆行厩舎。先週は2010年セレクトセール当歳にて2000万円で落札されたジェネシスロック(牡、父アグネスタキオン)がゲート試験に合格し、そして今週は叔父に2011年エルムSを制したランフォルセがいるルミナスウイング(牡、父クロフネ)が合格。2頭とも次開催、中京でのデビューが予定されており、そこへ向けてピッチを上げて調教が進められていくだろう。
そして、5月31日に大山ヒルズから栗東へ入厩してきたのが母サンドリオン(牝、父アグネスタキオン)。母は安田隆行厩舎で管理され、紫苑Sを勝って秋華賞へ出走した馬。派手な栗毛はひと際目立っており、入厩したばかりでも気になる存在。安田隆行調教師は「お母さんに似ているという感じはありませんね。毛色は父が出ているんですかね。流星があって、きれいな馬ですよね」とコメント。これからゲート練習をして、デビューへ向けて調整が進められていくと思うが、じっくりと見守っていきたい。
半姉に2009年函館2歳Sを制したステラリードがいる、母ウェルシュステラ(牝、栗東・松永幹夫厩舎、父ハーツクライ)は6月2日に函館競馬場に直接入厩した。「牧場でもしっかり調教できていたので、函館でゲート試験を受けて、最終日に組まれている芝1800m(7月15日)を目指していきたいと思います」と松永幹夫調教師。馬の印象については「落ち着きがありますし、距離はこなせると思いますよ」とのこと。
2012年福島牝馬Sを制したオールザットジャズが半姉にいるバアゼルザウバー(牝、栗東・安達昭夫厩舎、父シンボリクリスエス)はゲート試験に合格したので、一旦、宇治田原優駿Sへ放牧に出された。「まだ体が出来ていないので、成長を促すため、放牧に出しました。ゲートには合格しましたし、焦らずやっていきたいと思います」と安達昭夫調教師。(取材:井内利彰)