25日、函館競馬場で行われた函館記念(G3・芝2000m)は、横山典弘騎手騎乗の2番人気クラフトワーク(牡4、美浦・後藤由之厩舎)が、道中後方待機策から直線は内を突くと、大外から伸びた1番人気ファインモーションをクビ差制し快勝した。さらに3/4馬身差の3着は9番人気ワイルドスナイパーが入った。3番人気ダービーレグノは7着、4番人気トーホウシデンは10着に敗れた。また、同レースは97年から7年連続で万馬券が生まれていたが、今年はどの式別も万馬券にはならなかった。
勝ったクラフトワークは、父ペンタイア、母ワーキングガール(その父パドスール)という血統。半兄は00年の同レースを14番人気で制し、翌01年も14番人気で2着に入ったクラフトマンシップ(牡9、父フレンチグローリー)、伯父は86年皐月賞(G1)馬ダイナコスモス(牡21、父ハンターコム)。昨年は青葉賞(G2)で3着に入り、日本ダービー(G1)に挑んだが9着に敗れる。10月のTV静岡賞(1600万)を快勝後に休養に入り、休み明けとなった今年2月の東京新聞杯(G3)では、ウインラディウス(牡6、美浦・藤沢和雄厩舎)の2着に好走も、続く中京記念(G3)は1番人気で5着に敗れていた。兄クラフトマンシップも00年の同レースで重賞初制覇を飾っており、4ヶ月半の休み明けとなった今回の勝利で、兄弟ともに函館記念での初重賞制覇となった。通算14戦4勝。
鞍上の横山典弘騎手は、96年ブライトサンディー(牝12、父サンデーサイレンス)以来、同レース2勝目。重賞は通算77勝目で、函館競馬で行われる重賞は歴代最多の通算7勝目となった。管理する後藤由之調教師も、00年クラフトマンシップ以来、同レース2勝目。重賞は、ホットシークレット(セン8、父ハンティングホーク)で制した02年ステイヤーズS(G2)以来、通算8勝目。