ルーラーシップ、国内最強の座を狙う/宝塚記念

2012年06月19日 12:00

良血馬ルーラーシップが国内制圧をもくろむ

 日本が誇る超良血馬ルーラーシップが、上半期を締めくくるグランプリで国内最強の座を狙う。

 2度目の海外遠征で歓喜の時は訪れた。国内外合わせて6度目のGI挑戦となった香港のクイーンエリザベスII世Cでラチ沿いから瞬時に抜け出し、2着馬に3馬身3/4の差をつけて圧勝。“支配者の位”の名のごとく、強烈なパフォーマンスでワールドクラスの強豪を撃破し、悲願を達成した。山田助手は「折り合いを気にせずにうまく乗ってくれました」と圧倒劇に驚きの表情で振り返る。

 中間は着地検疫を終え、滋賀県のノーザンファームしがらきで休養。5月31日に栗東トレセンに帰厩した。昨年はドバイ遠征(シーマクラシック6着)からの帰国初戦の金鯱賞で勝利を挙げている。「放牧から帰ってきてからもいつもと同じ。大人びた雰囲気になってきている。カイ食いも心配ないですね」。1週前追い切りは、栗東CWで5F72秒5-12秒7(馬なり)。全身を使った豪快なフォームで、追えばどこまでも伸びそうな気配。昨年5着に敗れた舞台でのリベンジへ向けて、順調な調整が施されている。

 最高の流れでバトンがつながれた。先週のマーメイドSは同厩舎で半妹のグルヴェイグが重賞初制覇。格上挑戦ながら、04年の異父姉アドマイヤグルーヴ以来となる1番人気に応えた。97年の母エアグルーヴも勝利しており、“母子&姉妹同一制覇”を達成。その偉業に導いた豪州の名手ウィリアムズが、2週連続でのきょうだい重賞制覇、自身の3週連続重賞Vへ向けて腕をぶす。

 栗東CWでの1週前追いで感触を確認した鞍上は「グルヴェイグは乗りやすい印象があるが、兄妹同じだと思った。目一杯やっていないが、感じることはできた。自分の思うように動いてくれる」とファーストコンタクトで絶賛。24日が短期免許の最終日となるだけに「最後にでっかいものを残して帰りたい」と意気込みは相当だ。

 5歳にして本格化を遂げた超良血馬が、国内制圧の野望を胸に揚々と仁川のターフに乗り込む。

提供:デイリースポーツ

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