仁川で悲願のタイトル奪取を狙うウインバリアシオンは、栗東CWでエーシンテュポーン(5歳500万下)と併せ馬。内から並ぶ間もなくパスし1秒先着を果たした。
タイムは6F82秒2-37秒5-12秒0。新コンビとなる岩田は「ラスト1Fだけ追ったが、目いっぱいにはやっていない。乗りやすい馬だね。新しいウインバリアシオンを見てほしい」と好感触を口にする。見届けた松永昌師も納得顔だ。「良かったよ。先週にやっているので体はできている。前走と同じか、それ以上の出来」と仕上がりの良さをアピールする。
程良く荒れた馬場もプラスになりそうだ。「雨が下手とかというのもないし、心配することはないね。1角まで直線だから枠も気にしていない」と自然体。前走の天皇賞・春もメンバー最速の上がりを記録しての3着。手の届く位置にあるVを今度こそつかむ。
ショウナンマイティはソフトな調整を意識して栗東坂路を選択。終始、馬なりで「ずっと遊んでいた感じ」(浜中)と舌も越していたが、ラストまでラチ沿いを力強い脚さばきで駆け上がった。4F53秒0-38秒3-12秒1の時計に「ケチのつけようがない。ラスト1Fもそんなに出てるの?ってくらい。抜群ですね」と浜中は絶賛した。
「ここにきてかみ合ってきた。メンバーは強くなるけど、このなかに入ってもやれる馬。適度に荒れて差しが利く今の馬場もいい。あとは僕と馬が持っているか持っていないかだけ」と浜中。準備は万全。“勝負運”を引き寄せられれば、鞍上と陣営が描く悲願GIVの夢も形になるはずだ。
提供:デイリースポーツ