馬なりながら栗東DPで躍動感ある動きを披露したサンレイレーザー
静かに闘志を燃やし、初めての重賞の舞台に立つ。サンレイレーザーは松山を背に栗東DPで6F82秒3-37秒8-11秒6。中1週でもあり、序盤から1F通過が15秒台のゆったりしたラップを刻む。4F過ぎから徐々にスピードを上げたが、最後まで鞍上の手は動かない。それでも大きなフットワークで駆け抜ける様からは十分に迫力が伝わってきた。
高橋忠師は「指示通りですね。ジョッキー(松山)が初めてだったので様子を見てもらったが、動きはいつもと変わらなかった」と疲れを感じさせない走りにまずはひと安心。感触を確かめた松山も「跳びが大きくてゆったりと走れていた。持ったままでしたが、いい動きをしてくれました」とレースに向けてのイメージを膨らませた。
半姉のサンレイジャスパーは07年の小倉記念を制覇。夏競馬でのきょうだい重賞Vの期待が寄せられるが、「(弟は)門別(ホッカイドウ競馬)でデビューしたので、こちらの夏は初めて。当日はあまり暑くならない方がいい」と燃える太陽を歓迎とはいかないよう。ただ、「ハンデ頭(56キロ)は苦にしない。切れる脚はないが、長く脚を使える。それを生かせるレースができれば」と福島攻略には前向きだ。
前走の1000万下で古馬の壁を難なくパス。将来性豊かな素質馬が同世代のライバルを打ち破り、がっちりとタイトルをつかみ取る。
提供:デイリースポーツ