佐藤哲を背に栗東DPで余力たっぷりに追走先着を決めたファリダット(左)
OP特別2連勝中のファリダットは佐藤哲を背に栗東DPへ。ヨドノエース(3歳未勝利)を2馬身追走してスタートした。道中は鞍上との呼吸をぴったりと合わせて緩やかにペースアップして進む。手応え十分に4角で僚馬の外に並びかけると、直線も一杯に攻める相手に対してこちらは馬なり。ゴール直前で一発のムチは飛んだが、終始、余裕を残して5F65秒8-37秒5-11秒0をマーク。シャープな伸びで2馬身先着を決めてフィニッシュした。
動きを見届けた松元師は不安を吹き飛ばす走りに納得顔だ。「前走後は硬さが抜け切れなかったので楽をさせた。それだけに先週はまだ息遣いが悪かったみたいだが、今週の動きは良かったね」とトーンは上がる。2週連続で騎乗した佐藤哲も「動きは良かったし、きょうの感じならいいレースができそう」とまずは合格点を与えた。
3連勝で念願のタイトル奪取だ。「ストロングポイントと思っている軸足を考えると左回りの方が良さそう。56キロで使えるので切れ味を存分に生かせると思う」。中京に舞台は変わっても持ち味をそがれることがない。磨かれ続けてきた“宝石”が最高の輝きを放つ。
交流GI3勝馬のスーニが、ソフト仕上げで中央重賞初Vへ万全の態勢だ。最終デモは新コンビの幸を背に栗東CWへ。テンから押さえ切れない手応えで周回すると、直線でも鞍上の手綱は動かない。それでも自ら首を使い、ラスト1Fは鋭い脚さばきを披露。5F70秒7-39秒3-12秒4。鞍上は「しまいもしっかり動いていた。最後も余裕があった」と感触は十分だ。
提供:デイリースポーツ