現地時間20日、94年エリザベス女王杯(G1)などG1・2勝を挙げたヒシアマゾン(牝13、父Theatrical)の母ケイティーズ Katies(牝23、父ノノアルコ)が、繋養先の米・ケンタッキー州テイラーメイドファームで安楽死処分がとられた。
ケイティーズは、父ノノアルコ、母Mortefontaine(その父ポリック)という血統。現役時は、84年愛1000ギニー(愛G1)、コロネーションS(英G2、現・英G1)などを制し、10戦4勝の成績で引退、繁殖入り。Alydarを受胎した状態で、89年のファシグティプトン・ノーベンバーセールに上場され、阿部雅一郎氏が100万ドル(当時のレートで1億3000万円)で購入。翌90年に日本で生まれたのが、現役時代に5勝を挙げ、現在種牡馬となっているヒシアリダー(牡14)となる。その後、93年阪神3歳S、94年エリザベス女王杯(共にG1)を制し、計10勝を挙げた女傑・ヒシアマゾンや、ヒシナイル(牝10、父A.P.Indy、フェアリーS-G3)、ヒシピナクル(牝8、父Theatrical、99年ローズS-G2)などの重賞ウイナーを輩出。98年にキーンランド・ノーベンバーセールに上場、アーロン・ジョーンズ氏が62万ドル(約7500万円)で落札され、その後テイラーメイドファームで繋養されていた。輩出した13頭の産駒が重賞で通算10勝を挙げた名繁殖牝馬であった。