神戸新聞杯に出走予定のヒストリカル(撮影:井内利彰)
2走前に毎日杯を勝って、意気揚々と日本ダービーに出走した
ヒストリカル(栗東・音無秀孝厩舎)。しかし、当日の馬体重は8キロ減り、ゲートは出遅れて後方まま。殿負けの18着は明らかに実力を発揮できていないため、この秋の巻き返しに期待しているファンも多いはず。そんな
ヒストリカルの現在の様子を音無秀孝調教師にうかがってみた。
―日本ダービーは悔しい殿負けでした。
馬体重が減っていたこともありますが、ゲートで隣の馬が暴れている影響を受けて、中でお尻をぶつけてゲートを出ました。打撲したんですよね。そんな状態ではとても2400mを走れるわけもなくて、力を出せないままに終わってしまいました。
―今回から浜中俊騎手が手綱を握りますが?
馬の雰囲気を掴んでほしかったので、
ファーストコンタクトはノーザンFしがらきで乗ってもらいました。「背中のいい馬」といい感触を持ってくれたようです。8月24日に栗東へ戻ってから追い切りを進めて、今週の追い切りに浜中騎手に乗ってもらいました。
―動きなどはどうだったでしょうか?
攻め馬走る
トラバントとの併せ馬になったので、その分遅れてしまいましたが、4F51.9〜1F12.9秒ならまずまずの動きではないでしょうか。ただ浜中騎手は「来週も乗せてください」と話していたので、思っているよりも動かなかったのかも知れませんね。
―少し馬体が重いということなんでしょうか?
現時点で8分くらいの仕上がり状態でしょうね。馬体重は今週計って450キロを少し超えるくらい。前走からだと20キロ以上重い数字になりますが、ダービーの時は減りすぎていましたからね。デビュー戦が442キロなので、それよりも10キロ重い数字が「成長分」だと思っています。輸送すると馬体重が減る馬なので、来週の追い切り次第ですが、450キロ前後でのレースになるんじゃないでしょうか?
―この秋の路線を占う一戦にもなりそうですね。
1800mの毎日杯を勝っていますが、2000mでいい競馬をしていたように、(神戸新聞杯の)2400mにも十分適性があると思っています。ただ、その後に天皇賞秋へ向かうのか、菊花賞に向かうのかは、今回のレース内容、ジョッキーの感触、そしてオーナーの意向を聞いてから決めることになると思います。いずれにしても、応援してくださるファンの多い馬ですから、ここはいい結果を出したいですね。(取材:井内利彰)