凱旋門賞制覇へ視界良好、オルフェーヴルがフォワ賞を完勝(写真:沢田康文)
16日、フランス・ロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞の前哨戦、フォワ賞(3歳上・仏GII・芝2400m・5頭・1着賞金7万4100ユーロ)に、日本からC.スミヨン騎手騎乗のオルフェーヴル(牡4、栗東・池江厩舎)と、その帯同馬としてアヴェンティーノ(牡8、栗東・池江厩舎)が出走。
レースは、オルフェーヴルがスタートでやや遅れ、序盤は最後方を追走。道中は折り合いを欠くシーンがありながらも直線向いて最内から突き抜け出すと、直線半ばで早くも先頭に。後方から差を詰めてきた、2着ミアンドル MEANDRE(仏・M.ギュイヨン)、3着ジョシュアツリー JOSHUA TREE(英・L.デットーリ)らの追撃を退けて優勝した。
なお、レースの先導役をつとめたアヴェンティーノは5着に敗れている。
日本馬によるフォワ賞制覇は99年のエルコンドルパサー以来、史上2頭目。管理する池江厩舎は海外重賞初制覇。オルフェーヴルは、6月宝塚記念に続いて今年2勝目で通算9勝目。目標とする10月7日の凱旋門賞制覇へ向けて好発進となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆オルフェーヴル(牡4)
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート
母父:メジロマックイーン
厩舎:栗東・池江泰寿
成績:15戦9勝(重賞8勝、うち海外1勝)
主な勝ち鞍:11年皐月賞(GI)、11年日本ダービー(GI)、11年菊花賞(GI)、11年有馬記念(GI)、12年宝塚記念(GI)