スプリンターズSに
カレンチャン、
ロードカナロア、
ダッシャーゴーゴーの3頭を送り出す安田隆行厩舎。春のス
プリントG1、高松宮記念では1着、3着、4着と結果を残した馬だけに、今回も上位独占があっても不思議ない。
まずは
カレンチャン。今朝は角馬場でのウォーミングアップから坂路を軽いキャンターで駆け上がった。「ひと叩きしたことで良化が顕著ですね。今週の追い切りも凄くいい動きでしたし、馬体重は昨日計測して発表した500キロなんですが、まったく太くないですね」と安田隆行調教師。枠順に関しても「どんな枠でも問題ありません」と断言していただけに、7枠14番も気にすることはなさそう。
カレンチャンと一緒の時間に坂路を上がった
ダッシャーゴーゴーは「この馬自身、調子はいいんですが、追い切りでは遊ばれてしまいましたね」と師。その遊んだ相手が
ロードカナロア。こちらは「申し分ないですね。
カレンチャンと甲乙つけ難いですよ」と悩ましい表情。こちらは大外の8枠16番になったが「スタートの速い馬ですし、対処してくれると思います」とあまり気に留めていない様子。
今週の安田厩舎はスプリンターズSだけではない。土曜日の重賞、
シリウスSには
グレープブランデーがスタンバイ。「前走に比べると体調面はぐんとアップしていますね。最終追い切りの併せ馬では遅れてしまいましたが、相手の
カレンチャンが良すぎただけ。まだ昨年の絶好調時には達していませんが、間違いなく前走以上です」と師。
前走は直線で何もできないままに終わった
ビキニブロンド。こちらは芦屋川特別へ出走予定だが「中間短期放牧に出したので、10日での競馬になりますが、仕上がりはなんら問題ありません」と師。「むしろ使い込むとパフォーマンスを落とすので、適度な間隔を空けています」とのこと。「来年はス
プリント路線に乗って欲しいだけに、ここはきっちり結果が欲しいですね」と楽しみなコメントが出た。
土曜日の新馬戦には
サトノプレシャスが登場。今週の追い切りでは坂路2F24.0〜1F12.1秒と新馬離れした時計をマーク。「少しカリカリしたところがありますが、攻めは本当に走りますね。新馬戦だけに強気なことは言えませんが、将来性を感じている馬。まだまだこれから良くなってくると思うので、今の状態でどれだけやれるか楽しみですね」と師の期待は大きい。同じオーナーの
サトノユニコーン(栗東・橋口弘次郎厩舎)が当初デビュー予定のここをスライドしたくらいなので、個人的にはどんな勝ち方ができるか、そのあたりに注目してみたい。(取材:井内利彰)