秋華賞1週前追い切りで好時計をマークしたヴィルシーナ(撮影:井内利彰)
来週末に行われる秋華賞。牝馬三冠がかかるジェンティルドンナ、逆転勝利を狙うヴィルシーナ、注目2頭の1週前追い切りを速報でお届けします。(取材・写真:井内利彰)
1回目のハロー掛けが済んで、かなり時間の経った頃に坂路へ登場したヴィルシーナ(栗東・友道康夫厩舎)。川須栄彦騎手が騎乗するインステイトを2馬身後方から追走してスタート。やや速めのラップを踏みながらラスト2F地点を迎えたが、鞍上の竹之下智昭騎手(レースでは内田博幸騎手が騎乗予定)が手綱を動かすことなく馬体を並びかけ、最後は半馬身ほど出る形でのフィニッシュ。4F52.0〜3F38.2〜2F25.3〜1F12.9秒は非常に優秀な数字。なにより非常に力強いフットワークで駆け上がってきた走りに魅了された。
担当する安田晋司調教助手は「予定の時計より速くなりましたが、いい動きでしたね」と笑顔。追い切り後の様子を確認しても、息の乱れた様子は全くなく、むしろボリューム感のある馬体が印象的だった。
調教時間開始、坂路馬場が開門から数分して登場したのはジェンティルドンナ(栗東・石坂正厩舎)。前に同厩舎の併せ馬を見ながら進める形。非常に馬の混雑した時間帯で、あまりスペースがない窮屈な状況での追い切りとなったが、馬自身は全く気にしていない様子で、これぞ貫禄という走り。4F52.6〜3F38.3〜2F25.5〜1F12.9秒という時計も優秀だが、とにかく落ち着き払った姿で悠然を構えている様子を見ると、前走を使って確実に良化している印象を受けた。