5日、小倉競馬場で行われた5R・2歳新馬(芝1200m)は、熊沢重文騎手騎乗の9番人気ピサノランゲ(牡2、栗東・田所秀孝厩舎)が好位追走から直線早めに先頭に立ち、共に伸びた2番人気マルブツスピーディの追撃をクビ差凌ぎ優勝した。勝ちタイムは1分10秒3(良)。さらにクビ差の3着に直線追い込んだ6番人気ダイゴカムイが入り、圧倒的1番人気(単勝140円)に支持されたエイシンアサヒオーは、後方から追い込むも4着に敗れた。
勝ったピサノランゲは、父が新種牡馬ガルウイング、母ファーストセーラ(その父ミルジョージ)という血統。半兄に02年日経新春杯(G2)を勝ったトップコマンダー(牡7、父コマンダーインチーフ)がいる。父のガルウイング(牡10、その父ドクターデヴィアス)は、現役時代に睦月賞(900万下・芝2400m)を制すなど19戦3勝の成績で引退したが、半兄に94年朝日杯3歳S(G1)など4戦無敗のまま種牡馬入りしたフジキセキ(牡12、父サンデーサイレンス)、半姉に96年マーメイドS(G3)を勝ったシャイニンレーサー(牝13、父ノーザンテースト)などがいる血統背景となる。ガルウイング産駒の2歳馬は、現時点でピサノランゲのみがJRAに登録されている。